さて・・人生の第3コーナー?「還暦」過ぎてどう過ごすか。
 日々の生活の中で小さくとも良い、ささやかな楽しみと生きて行きたい。


たのしみ和歌・・  いっちゃん&与三郎、そして歩きと仲間たち・・

いっちゃん
 たのしみは 木枯らし吹いた その後に 真白き富士の 峰を見る時
 たのしみは わが手で置いた 蜜柑の実 メジロ啄ばむ 姿見る時
 たのしみは 垣根の花の 山茶花に メジロ集いて 声聞く時
 たのしみは 稲刈り跡の 田の畔に 落穂を拾う 雀見る時
 たのしみは 早朝散歩の 道すがら 色ずく稲穂 見て歩く時
 たのしみは 黄金の稲穂 田圃道 日々の移ろい 目に映る時
 たのしみは 蝉の声聞き 夏感じ 涼しさ詠んで ビール飲む時
 たのしみは ネットで調べる 開花数 蓮池に咲く 花を撮る時
 たのしみは アングル変えて 撮る花の 違う表情 見比べる時
 たのしみは 撮った写真を 見比べて 「いいね」と褒めて 批評する時
 たのしみは 二日続きのの 天体ショー お日様通る 星を観る時 
 たのしみは ファインダーの先 輝き写る 月食捉え 友と観る時
 たのしみは カメラ講座の 講評会 我作品の 講評の時
 たのしみは 狙いを定めた ディスプレー 記録が芸術 変わるその時
 たのしみは カメラの格言 講師云う 耳に聞こえる シャッター聞く時
 たのしみは 朝のスタート みんなして 笑顔の写真 写すその時
 たのしみは パンフを広げ 来年を どこを歩くか 思案する時
 たのしみは 赤白ピンクに 咲き誇る コスモス街道 歩くその時
 たのしみは デジカメ写真 プリントし コンテスト 応募する時
 たのしみは 目覚めた朝の 朝焼けを 見ながら散歩 一汗かく時
 たのしみは 河原に咲いた コスモスに 秋を感じて 歩くその時
 たのしみは カメラ講座の 最終日 講師の講評 見聞きする時
 たのしみは カメラ講座に 提出の 我作品の 良さを聞く時

 たのしみは 朝の散歩の 道すがら 一茶の句碑を 見つけ読む時
 たのしみは 頭を垂れる 稲穂見て 雀に負けるな 案山子見る時
 たのしみは 節電カーテン 朝顔の 咲くを数えて 散歩する時
 たのしみは 水面に咲いた 睡蓮の 色とりどりの 花を見る時
 たのしみは 養母(はは)の見舞いの その後で 地元の魚 旬を食す時 
 たのしみは 夜風を受けて カメラ持ち 空に拡がる 花火撮る時
 たのしみは 七夕の里の 阿波踊り シャッターチャンス 撮ったその時
 たのしみは 七夕の里の 阿波踊り 手振り身振りを 真似踊る時
 たのしみは 七夕祭りの 短冊に 幼き頃の 願い見る時
 たのしみは なでしこジャパン 英国で 金メダル取り 号外見る時
 たのしみは 朝晩水やり 花たちと ひらいた花と 語り合う時
 たのしみは 日本一の 熊谷で 街道歩き あつさ知る時  
 たのしみは 散歩済ませて シャワー浴び ひとりゆったり ビール飲む時 
 たのしみは 雨の降る日の 映画館 ゆったり名作 一人観る時
 たのしみは 北の国から 便り来て 大地を歩く 姿想う時
 たのしみは 雨の日歩く カタツムリ もっと早くと 声かける時
 たのしみは いまを盛りの つつじ花 五色の錦絵 眼に愛でる時
 たのしみは いまを盛りの さくら道 さくら吹雪を 見て歩く時
 たのしみは 隅田の桜 眺めつつ ツリーの姿 眺める時
 たのしみは 恩師を囲む 同窓会 昔話に 華が咲く時
 たのしみは 仲間と歩く 春の道 紅白梅の 花愛でる時
 たのしみは 朝起き出でて 庭の木の 膨らむ蕾 垣間見る時

病院編
 たのしみは 定期に通う がんセンター いつものナース 笑顔見る時
 たのしみは 検査結果の 数値見て 寿命が延びたと 実感する時
 たのしみは 検査終わって ランチする 無罪放免 ビール飲む時
 
計画停電
 たのしみは キャンドルライトの 薄灯り 娘の笑顔 そっと見る時
 たのしみは 停電の夜 闇の空 光り輝く 星を見る時

与三郎
 たのしみは 歩きの後の てっぱんや 奉行のヘラで 好み焼く時
 たのしみは 紅葉の付いた 缶ビール 手元で紅葉 愛でるその時
 たのしみは 夜空に写る 天の川 グラスに写し 酒愛でる時
 たのしみは 七夕祭りの 短冊に 同輩の夢 見つけ読む時
 たのしみは 七夕祭りの 出店にて 定価のビールを 見つけ飲む時
 たのしみは 浴衣姿の 踊り子の アップを狙い シャッター押す時
 たのしみは 桜前線 北上の 燗から常温 冷の酒 利き酒の時
 たのしみは 日々咲く花を 愛でながら 明日もさけさけ 酒を飲む時
 たのしみは さざんかつつく メジロ鳥 姿追いつつ 酒を呑む時
 たのしみは コンビニ前の 散歩道 寄り道ビール 喉とおる時
 たのしみは 街道歩きの 帰り道 地元名産 ビール買う時
 たのしみは 街道歩きの 昼ごはん 地元名物 口に入る時
 たのしみは 歩きのプラン 肴にし 歩友と酒を 飲み交わす時
 たのしみは 飲み過ぎの朝 一杯の 豆腐汁飲み 目を覚ます時
 たのしみは 冷たい雨の 一日を 鍋と熱燗 締めくくる時
 たのしみは 町内会の 掃除の日 終えてビールが 喉過ぎる時
 たのしみは 夕暮れ時の 涼風に グラスに曇る ビール飲む時
 たのしみは 今日の一日 無事に過ぎ ビールに酒に 晩酌する時

 たのしみは 真夏の朝を 散歩して 汗の補給の ビール飲む時
 たのしみは 清水の里の 湧水で 水割り焼酎 造り呑む時
 たのしみは 風鈴の音 涼やかに 冷たきビール 喉とおる時
 たのしみは 一日終える ご褒美に 今日の晩酌 選ぶその時
 たのしみは 土用の丑の日 冷酒と うなぎのかば焼き 満喫する時
 たのしみは グリーンカーテン くぐり抜け 涼風浴びて ビール飲む時
 たのしみは あついぞ熊谷 街道を 汗かき歩き ビール飲む時

 たのしみは 草取り剪定 庭掃除 ランチの盆に ビール出る時 
 たのしみは 次の日曜 父の日に ゆったりまったり ビール飲む時 
 たのしみは 皐月の食卓 初鰹 常温の酒 喉過ぎる時
 たのしみは 朝のゴミ出し ご挨拶 隣の人妻 会釈する時
 たのしみは ビールの空き缶 並べつつ 一升瓶を そっと出す時
 たのしみは 盃に入る 花吹雪 花びら受けて 口にする時
 
たのしみは 妻と娘を 送り出し そっとビールの プルを抜く時
 たのしみは 散歩の後の 缶ビール シュッとプル抜き グイっと飲む時
 たのしみは 夕餉の時の 丸盆に ぬか漬け肴 銚子とる時
 たのしみは 妻のお出かけ 日曜日 何気兼ねなく ビール飲む時
 たのしみは 妻のお泊り お出かけに 手酌の酒を グイッと飲む時
 
てくてく一周北海道応援編
 たのしみは てくてく歩く 道の先 ゴールの函館 テープ切る時
 たのしみは 一時帰宅の 列車旅 車窓に写る 駒を見る時
 たのしみは 歩いた後の 地のつまみ 乾いた喉に ビール飲む時
 たのしみは てくてく歩く 北海道 噴火湾望み 歩くその時
 たのしみは みんなと歩く 北の道 春の花一杯 街歩く時
 たのしみは お久しぶりの ご挨拶 火口を望み 時想う時

ウオーキング
 たのしみは 赤く熟れたる 柿の実に 古き昔を 想い出す時  

 たのしみは 色づく稲穂 この秋に 光る銀シャリ 食べるその時
 たのしみは 少しずつ 膨らむ蕾 見て歩く 朝のその時
 たのしみは 朝眼を覚まし 庭を見て 日ごと数える 花を見る時 
 たのしみは 遠くに響く SLの 汽笛に合わせ 歩くその時

 たのしみは 歩を止め構え SLの 黒き姿に シャッター押す時
 たのしみは ほのかにかをる 蝋梅の 咲く枝見つつ 春想う時
 たのしみは 毎日伸びる 皇帝の 碧きダリアの 咲くを見る時
 たのしみは 汗を拭き拭き ゴールして 冷えたビールと 目を合わす時  
 たのしみは 歩きの後の 反省会 笑顔の友と ビール飲む時
 たのしみは イヤーラウンドの 海の道 昔の名前で 歩くその時
 たのしみは 梅雨の晴れ間の 例会で 歩友と笑顔 共に歩く時
 たのしみは 雨の降る日の 例会で 色とりどりの 雨具見る時
 たのしみは 皐月の空の 鯉のぼり およぐ姿を 眺め見る時
 たのしみは モクレン菜花 咲く道に 春爛漫を 散歩する時
 たのしみは 早朝散歩の 東空 明ける速さに 春感じる時
 たのしみは 朝の散歩の 道端に 今朝咲き始めた 花を見る時
 たのしみは 朝起き出でて 庭の木の 膨らむ蕾 見つけ見る時
 たのしみは 庭の花壇に 撒きし種 土持ち上げし 新芽見る時
 たのしみは 春一番の 吹きし日に 上衣脱ぎ捨て とびあるく時

縄文杉登山
 たのしみは 縄文の杉 登山して 巨岩の先に すがた見る時
 たのしみは 前の山々 奥の山 渓谷眺め 歩くその時
 たのしみは 登山の後の 夕食に 島の名物 食すその時
 たのしみは 友に誘われ 山登り 急坂登り 写真撮る時

クラブウオーキング
 たのしみは 年に一度の 比企丘陵 みんなで歩き アフターする時
 たのしみは ゴールの後の 物産展 あれやこれやと 迷い買う時
 たのしみは 歩いた後の てっぱんや 奉行の手さばき 口に入る時
 たのしみは 毎年歩く この道も 過ぎた年月 想い聞く時
 たのしみは シートを広げ 昼飯に 地方の土産 自慢する時
 たのしみは 園児と歩く 比企の路 通じぬ会話 保母に聞く時
 たのしみは 毎年歩く 友たちに 昔の姿 垣間見る時
 たのしみは みんなと歩く 古河の道 花はなくとも 話咲く時
 たのしみは みんなとアフター カタクリの 風に揺れる 姿見る時
 たのしみは 静御前の 眠る地を 尋ね静の 桜樹見る時
 たのしみは 懇親会の てっぱんで 口八丁で ヘラ使う時
 たのしみは いつもの公園 靴を脱ぎ 仲良く囲み 写真撮る時
 たのしみは 今年も揃う 皆の靴 裸足で撮影 出来栄え見る時
 たのしみは スタート前に 靴囲み 今日の歩きを 語り合う時
 たのしみは ゴールで待ってる カプリスの 甘きクリーム 口にする時
 たのしみは 還暦過ぎての ウオーキング 友を気遣い 共に歩く時
 たのしみは 北から南 来る友と 近況語り 酒愛でる時
 たのしみは お国訛りに 国自慢 歩く仲間の 話聞く時
 
東海道・街道歩きを詠む
岡崎宿〜知立
 たのしみは 幾百年の 時を経て 雲竜となる 松を見る時
 たのしみは 住職不在 寺守る 六の地蔵の 顔を見る時
 たのしみは 往時を残す 一里塚 南と北の 塚を見る時
 たのしみは いくつも歩いた 松並木 知立の松を 愛でるその時
 たのしみは 歴史の中の 馬市を 記念碑眺め 景色見る時
 たのしみは 歴史をたどる 八橋の 業平尋ね 道歩く時
 たのしみは 業平慕い 辿る道 三千余人の 想い知る時
 たのしみは 業平縁の カキツバタ 時期を外れて 参るその時

 たのしみは 街道歩きの 次の回 講師の予告 聞き入る時
藤川宿〜岡崎宿
 たのしみは 蛍の郷の 川渡り 蛍の光 探すその時
 たのしみは 一万石の 名奉行 陣屋の跡で 休むその時
 たのしみは 城下の守り 曲道 数を数えて 辿るその時
 たのしみは 右へ左と 曲がる道 後先分からず 頭掻く時
 たのしみは 城をバックに 七五三 記念の写真 シャッター押す時
 たのしみは 青松写す 白壁の 城のアングル 決めるその時
 たのしみは 宿の夕食 和会席 色とりどりの 椀を見る時
 たのしみは 眼下に浮かぶ 白い壁 宿の好意で 城を見る時
赤坂宿〜藤川宿
 たのしみは 有楽の松に 夫婦杉 街道一の 巨木見る時
 たのしみは 野面に ひとつ一里塚 旅人一人 添うを見る時
 たのしみは 丘の学校 遊ぶ子等 ここが城址 それを知る時
 たのしみは 街道筋の 柿の木に たわわに実る 秋を見る時
 たのしみは 徳川眠る その脇に 近藤勇 像を見る時
 たのしみは たぬきの命 取り留めた 鳩の洞窟 覗き見る時
 たのしみは 東棒鼻 広重の 五十三次 見比べる時
 たのしみは 追分の先 松並木 写真の構図 想うその時
吉田宿〜御油宿
 たのしみは 街道脇の 鞘堂に 隠れし灯篭 見つけ見る時
 たのしみは 国道離れ 田圃道 彼岸の花の 道歩く時
 たのしみは 追分に立ち 街道の 姫の旅する 姿想う時
 たのしみは 日独の 愛の姿を 書いた案内 読み上げる時
 たのしみは 迎えの道の 松並木 幾百年の 時を知る時
 たのしみは 街道一の 松並木 松の青さを 感じ歩く時
 たのしみは 老舗の旅籠 ご主人の 話聞き入り 食事する時
 たのしみは とろろ汁かけ 飯と蕎麦 薀蓄並べ 食すその時

二川宿〜吉田宿 
 たのしみは 格子にかかる 竹花瓶 季節の花の 色感じる時
 たのしみは 古き神社の 境内に 歴史を刻む 塔を見た時
 たのしみは 本陣跡に 足を入れ 歴史の伊吹 まさに見る時
 たのしみは 岩屋観音 登り詰め 歩いた道を 振り返る時
 たのしみは 総門潜り 城下町 歴史の街を 歩くその時
 たのしみは 野面の石垣 隅櫓 豊川眺め 時語る時
 たのしみは 手筒の花火 軒先に 飾る街並み 歩くその時
 たのしみは 神社を守る 大兎 読めぬ漢字に 苦労する時 

舞阪宿〜白須賀
 たのしみは 脇本陣に 入りて見る 古の栄華 感じ取る時
 たのしみは 雁木の先の 海を見て 渡しの舟を 想い見る時
  たのしみは 浜名の海に 一里塚 姿見ずとも 想い入る時
 たのしみは 名物うなぎ 昼食に 歩きの友と 食す昼時
 たのしみは 怖い関所も 人形の 動かぬ役人 笑顔見る時 
 たのしみは 峠に登り 眺め入ル 遠州灘の 光見る時
蔦の細道
 たのしみは 石ころの道 登りつめ 峠の景色 風と観る時
 たのしみは 細道に 咲く花の 可憐な姿 目に移す時
 たのしみは 峠を下り 木和田川 兜の名付く 堤見る時
 たのしみは 堤で手造り 先輩の 冷たいスイカ 喉湿す時
 たのしみは 明治大正 その時の トンネル足で 歩くその時
 たのしみは 峠の宿場 以前とは 違う風景 見るその時
浜松宿〜舞阪
 たのしみは 立札だけの 宿場町 想い巡らし 街歩く時
 たのしみは 南と北の お堂にも 長い歴史の 逸話聞く時
 たのしみは 歴史の中の 境界石 工事現場の 先に見る時
 たのしみは 村人生きた 裏山に 最古のタワーに 上るその時
 たのしみは 神明社殿 その屋根に 偶数鰹木 見たその時
 たのしみは 今でも残る 松並木 53次 見て歩く時
 たのしみは 並木を過ぎて その先に 波の小僧の 姿見る時
 たのしみは 見附の境 石垣に 見附の役人 姿見る時
 たのしみは しばらく休みの 街道に 蔦の絡まる 道想うと黄
見付〜浜松宿
 たのしみは 見方が原の 戦いを 絵地図で聞いて 旅をする時
 たのしみは 三方が原の 戦いで 家康退去 知ったその時
 たのしみは 三方が原の 断崖を 我目で確認 納得する時
 たのしみは 鞘堂に居る 常夜灯 灯りを灯す 姿想う時
 たのしみは 暴れ天竜 渡る時 当時の苦労 想うその時
 たのしみは 天竜渡り 立札に 昔の苦労 読めるその時
 たのしみは 鎧に兜 木戸の後 宿場を近くに 感ずるその時
 たのしみは 遠くに見える アクトタワー 近づく姿 傍に見る時
袋井〜見附宿
 たのしみは 七つの古道 道標 落葉踏みしめ 歩くその時
 たのしみは 小高い丘の 古戦場 眼下見渡し 策を練る時
 たのしみは 宿場見下ろす 一里塚 休む旅人 姿見る時
 たのしみは どちらへ行くか 思案顔 姫の街道 選ぶその時
 たのしみは 大空飛んだ 鳥人の 姿見ずとも 想い知る時
 たのしみは 明治の学校 教室で 算術学ぶ 自分見る時
 たのしみは 悉平太郎の 伝説を 銅像前で 「語り」聞く時
 たのしみは どこかで見たぞ この風景(けしき) 故郷にある 史跡見た時
原川(掛川宿)〜袋井宿
 たのしみは いくつも歩いた 松並木 街道の風 感じ入る時
 たのしみは 街道歩き 見聞きする 歴史の点が 線となる時
 たのしみは ここは街道 ど真ん中 ここまで歩いた 歩友見る時
 たのしみは 茶屋で一服 茶を啜る 仲間の笑顔 写真撮る時
 たのしみは 袋井の空 丸い凧 広重の書く 絵見入る時
 たのしみは 畷の土に 戦略図 講師の話 見聞きする時
日坂〜掛川宿
 たのしみは いくつも越えた 一里塚 半数超えて 先を見る時
 たのしみは 宿場に入る 七曲り 城郭守る 仕組み見る時
 たのしみは 喉の渇きに 緑の茶 冷温並び 比べ飲む時
 たのしみは 威風堂々 青空に 聳える天守 眺め見る時
 たのしみは 天守閣から 見た御殿 当主気分で 門くぐる時
 たのしみは 三日月濠の 水の色 歴史の深さ 想い知る時
金谷〜日坂宿
 たのしみは 下木戸跡を 前にして 次の宿場を 想うその時
 たのしみは 夜泣子育て 鎧塚 馬頭に歌碑と メモを取る時
 たのしみは 峠の寺の 前庭で 登りを語り おにぎり食う時
 たのしみは 急坂脇の 茶畑に 新芽の緑 癒される時
 たのしみは 峠に続く 石畳 踏みしめ先に 陽(あかり)見る時
 たのしみは 峠の茶屋で 一休み 旅人気分で お茶を飲む時
 たのしみは 汽笛の響く 宿場町 首塚SL 並べ見る時
藤枝〜金谷宿
 たのしみは 街道歩きの お泊りは 飲み放題で 語り合う時 
 たのしみは 四十八文 払わずに 越すに越されぬ 川渡る時
 たのしみは 宿場の景色 写す松 悲しい恋の 成就聞く時
 たのしみは 超すに越されぬ 大井川 傘差し渡り 蓬莱見る時
 たのしみは 芭蕉句碑読み 歩く路 歌人の詠んだ 景色見る時
 たのしみは 街道綴る 案内板 幾度も読んで 往時想う時
 たのしみは 街道脇の 一里塚 ひっそり佇む すがた見る時
丸子〜岡崎宿
 たのしみは 氷雨にけむる 峠道 眼下に街の 甍見る時
 たのしみは 峠にひろがる 水墨画 雨忘れ 魅入るその時
 たのしみは 峠の路の 菩薩様 馬頭の姿 恋すその時 
 たのしみは 街道筋の 大旅籠 身の丈姿 雛を見る時
 たのしみは 弥次喜多座る 宿かまち 旅足濯ぐ 姿見る時
 たのしみは 木喰の木像 前にして 老いて成就の 姿見る時
府中〜丸子宿
 たのしみは 維新の歴史 名園に 雨粒波紋 流る見る時
 たのしみは 光る本尊 白観音 黒の拝観 想い出す時
 たのしみは 街道歩きの 一服に 餡ときな粉の 餅食べる時
 たのしみは 街道歩きの 昼食で とろろをすすり レシピ語る時
草薙〜府中宿
 たのしみは 沢村ベーブの 果し合い かつての対決 姿見る時
 たのしみは 街道歩きの 昼餉時 笑いを肴に 弁当喰う時
 たのしみは 駿府の城の 資料館 巽に座る 家康見る時
 たのしみは お手植えみかん フェンスの 外から写真 撮り見る時
 たのしみは 駿府の城の 狸爺 威光を放つ 姿見る時
興津から江尻宿
 たのしみは 消えた松原 名残松 今の景色と 道を見る時
 たのしみは 座して魚釣る 坐漁の庭 古老の姿 想い観る時
 たのしみは 庭園巡る 廊下脇 家康公の 居間を見る時
 たのしみは 我によく似る 顔探す 五百羅漢の 庭歩く時
 たのしみは 街道辻の 赤暖簾 松と掛け軸 茶をすする時
 たのしみは 主の語る 羊羹の 甘さ楽しみ 土産買う時 
蒲原〜由比宿
 たのしみは 街道筋の えび暖簾 今日の昼食 想い歩く時
 たのしみは 由比の本陣 美術館 広重版画 手順見る時
 たのしみは お休み処 弥次喜多の ひょうきん笑顔 挨拶の時
 たのしみは 望嶽亭の 蔵座敷 維新の現場 まさに見る時
 たのしみは 隠し階段 覗き見る 維新の現場 想い見る時
 たのしみは サッタの峠 登りつめ みかん頬張り 富士を見る時
 たのしみは 日の本一の 富士の山 サッタの峠 返りかえる時
富士〜蒲原宿
 たのしみは 格子戸を くぐる目の前 つるし雛 姿見る時
 たのしみは 旅籠の二階 眺め見る 本陣の屋根 瓦見る時
 たのしみは 街道筋の 黒塀に 美人女優の 顔想う時
原〜吉原宿
 たのしみは 浅間神社 過ぐる度 富士は見えるか 空を見る時
 たのしみは 三叉の龍 六王子 神社に影を 写し見る時
 たのしみは 街道歩きの 昼食に 山盛りしらす 口に入る時
 たのしみは 諦めかけた 東富士 松の枝先 姿見る時
 たのしみは 富士眺め 港の石碑 赤人の歌 仰ぎ読む時 
沼津宿〜原宿
 たのしみは 白砂青松 遊歩道 文学石碑 読み歩く時
 たのしみは 千本松原 その先に 白き富士山 想い見る時
 たのしみは 本堂開けて 本尊の 金色輝く 姿見た時
 たのしみは 静かに入る 座禅堂 生きた眼光 像を見る時
 たのしみは 地酒銘酒の 待つゴール 白隠偲ぶ 酒を飲む時
三島宿〜沼津
 たのしみは 街道歩きの サプライズ 垣田湧水 湧くを見た時
 たのしみは 三島大社の 七五三 武者の姿の 親子見る時
 たのしみは 富士のお山の 見え隠れ 晴れの姿を カメラ撮る時
 たのしみは 三島宿から 富士の山 白き化粧の 様を見る時
箱根宿〜三島
 たのしみは 箱根の峠の 地蔵堂 親子の絆 見聞きする時
 たのしみは 杉の並木に 石畳 古き石仏 語り来る時
 たのしみは 山城登り 遠き峰 武者の雄叫び 木魂聞く時
 たのしみは 箱根の笹の トンネルを 抜けて 宿場見る時
 たのしみは 三島の大社 旗揚げの 源氏の栄華 想うその時  
箱根湯本〜箱根関所
 たのしみは 三枚橋の 古戦場 兵どもの 声を聴く時
 たのしみは 峠の麓の 古刹にて 生きた歴史を 見聞きする時
 たのしみは 汗かき登る 石畳 清水の旨さ 喉とおる時
 たのしみは 苔生す 石の畳道 曰く因縁 見聞きする時
 たのしみは 峠を下り 杉並木 無手形関所 通るその時
小田原宿〜箱根湯本
 たのしみは 難攻不落の 掘割に 菖蒲紫陽花 咲くを見る時
 たのしみは 西へ西へと 歩む旅 迎える一里 塚過ぎる時
 たのしみは 四百余段の 階段を 登り城主の 墓参る時
 たのしみは 来年の春 桜咲く この山再度 登るその時
 たのしみは 清流の先 聳え立つ 天下の険を 超えるその時
小田原宿
 たのしみは 兵どもの 夢の跡 静かに眠る 墓を参る時
 たのしみは 小田原路の ういろうや 金看板の 甘さ知る時
 たのしみは 古き薬屋 名物は 甘い外郎 試食する時
 
たのしみは 近づく箱根 山越えに 石畳踏む 音を聞く時
 たのしみは 駅構内の 提灯に 灯りの灯る 時想う時
 たのしみは お堀に堤 城守る 時の戦を 想い描く時

 たのしみは 千句を詠んだ 俳人の 思いを浮かべ 句碑を読む時

茅ヶ崎宿
 たのしみは 街道歩きの 昼ごはん 土地の名物 口にする時
 たのしみは デジカメ下げて 歩く道 花鳥風月 シャッター押す時
 たのしみは 街道歩きで 見聞きした 今日の風景 記録する時

平塚宿
 たのしみは 街道歩きの 仲間たち 故事やうんちく 語り合う時
 たのしみは 街道一の 「でかまん」を リュックに背負い 川越える時
 たのしみは 渡しの先の 鉄橋に 古今重なり 眼に映る時
藤沢宿
 たのしみは 街道歩きの 仲間たち お久しぶりの 笑顔見る時
 たのしみは 庚申塔に 石仏(いしぼとけ) 永き時空の 姿見る時
 たのしみは 四百年の 時を経て 今なお青き 松仰ぐ時
戸塚宿
 たのしみは 街道一の お寺さん 菊と葵の 紋観る時
 たのしみは 廊下の奥の 中庭に 雨粒光る 菖蒲観る時
 たのしみは 時雨に染みる 芭蕉碑に 書かれた俳句 なぞり読む時
保土ヶ谷宿
 たのしみは 汗かき登る 権太坂 
彼方の 峰を見る時
 たのしみは 問屋場跡に 会所跡 往時の栄 想い描く時
 たのしみは 街道筋の 松並木 タイムマシンに 乗り歩く時

神奈川宿
 たのしみは 旧街道の 遠望に みなとみらいの ビルを望む時
 たのしみは 時空を超えて 歩く径 今過去未来 時を想う時
 たのしみは 街道筋の 名物を 見付け探して 土産買う時
鶴見
 たのしみは 新しき橋 傍らに 昔を語る 石碑見る時
 たのしみは 街道筋の 布暖簾 甘き饅頭 口にする時

川崎宿
 たのしみは 街道筋の 地蔵様 古(いにしえ)今を 語り合う時
 たのしみは 街道歩きの 辻々に 古(いにしえ)人の 声を聴く時
 たのしみは ビルの谷間の 寺訪ね 曰く因縁 耳にする時
 たのしみは 語り部出でて その時を 見事に語るを 耳にする時
 たのしみは 温故知新の 一里塚 歴史の道を 重ね行く時
品川宿
 たのしみは 街道歩きの 仲間たち 己がテーマ 語り合う時
 たのしみは 宿場の街の 案内板 古き街並 重ね合わす時
 たのしみは 街道筋の 店先に 女将の笑顔 眼を合わす時
 たのしみは 街道歩きの 帰り道 次の宿場に 想い馳せる時

日本橋
 たのしみは 街道旅の 日本橋 弥次喜多道中 旅立ちの時
 たのしみは 古(いにしえ)人の 歩き道 ゴールの三条 橋渡る時
 たのしみは 今日旅立ちの 東海道 いま日本橋 渡るその時

中山道・街道歩きを詠む
new!倉賀野宿〜板鼻
 たのしみは 高層ビルを 見上げつつ 谷間に残る 歴史見る時
 たのしみは 大河ドラマの 主役たち 此処にもいたぞ 跡を見る時
 たのしみは 川面に映る 三山を 眺め街道 歩くその時
 たのしみは 榎の大木 一里塚 甘く酸っぱい 実を食べる時
new!戸田橋(蕨宿)〜浦和
 たのしみは 歴史を伝える 資料館 先達の書 眺め見る時
 たのしみは 神々の使者 調神社 境内守る 兎見る時
 たのしみは 塔の聳える 三学院 寺の栄華を 間近に見る時
 たのしみは 面影残す 宿場町 古き良き時 偲ぶその時
new!新町宿〜倉賀野
 たのしみは 街道筋の 道祖神 仲良き姿 心和む時
 たのしみは 芭蕉も困った 宿の夜 負けじと読んだ 句(うた)を読む時
 たのしみは 今にも残る 街道の 旧家街並 我眼に見る時
 たのしみは 本陣・立場 問屋場に 脇本陣を 今に見る時 
本庄宿〜新町
 たのしみは 江戸を離れて いくつもの 宿場に残る 歴史見る時
 たのしみは 残されし歴史 目の前に 当時の景色 描くその時
 たのしみは いくつも歩いた 古戦場 古人の 声を聴く時
 たのしみは 歴史の証人 灯篭に 刻まれし時 知ったその時
巣鴨宿〜板橋
 たのしみは 桜並木の 桜の碑 春の花見の 景色見る時
 たのしみは 洗い観音 婆ちゃんと 笑顔で洗う 手が触れる時
 たのしみは 路地に隠れた 歴史たち 見つけカメラに 残すその時
深谷宿〜本庄
 たのしみは レンガの駅舎 降り立ちて 石垣残る 城址見る時
 たのしみは 街道筋に 香る風 老舗酒蔵 観て歩く時
 たのしみは 代々の墓 並ぶ先 中山道の 峰を見る時
 たのしみは 消された道に 残された 道標 観て歩く時
日本橋〜巣鴨
 たのしみは 幾度も歩く 日本橋 方向変えて 景色見る時
 たのしみは レンガの建物 映る影 古の橋 想うその時
 たのしみは 一本の 石碑に残る 栄華の流れ 時想う時
熊谷宿〜深谷
 たのしみは あついぞ熊谷 歴史道 汗かき歩き 石碑見る時
 たのしみは 洪水の跡も 池となり 庭園巡り 涼をとる時
 たのしみは 老いらくの恋 花の咲く 街道歩き それを知る時 
 たのしみは 宿場の哀愁 松を見て 旅人送る 女(ひと)想う時
 たのしみは うだつの壁の レンガ色 宿場の情緒 ふれるその時
鴻巣宿〜熊谷
 たのしみは 馬頭観音 六地蔵 祠に路地に 姿見る時
 たのしみは 街道脇の 地蔵堂 眼を凝らし 地蔵覗く時
 たのしみは 此処にも在った 地蔵様 伝説逸話 推理する時
 たのしみは 三匹の猿 片隅に 祀った神社 参るその時
 たのしみは 友と歩いた 堤防を 旅人気分 歩くその時 
桶川宿〜鴻巣
 たのしみは 路地裏奥の 石碑見て 栄枯盛衰 想い見る時
 たのしみは おまえは誰かと 尋ねれば なんじゃもんじゃと 返事聞く時
 たのしみは 歩きここまで 来たと言う 権八地蔵に 出会ったその時
上尾宿〜桶川宿
 たのしみは 鐘馗が睨む その先に 受け起つ鬼の 姿見る時
 たのしみは 屋根上での にらめっこ 鐘馗と鬼の 姿見る時
 たのしみは 鐘馗と鬼の 睨み合い どちらが強いか 軍配持つ時
 たのしみは 紅花の里 蔵の中 往時の暮らし 語り聞く時
 たのしみは 紅花の里 街並みに 当時の栄華 眼に映る時
 たのしみは 紅花の里 艶話 地蔵の鎹 そっと撫でる時

大宮宿
 たのしみは 街道脇の 塩地蔵 盛られた塩に 願かける時
 たのしみは 宿場の跡を あちこちと 和気藹々に 見聞きする時
 たのしみは 神と仏に 願いごと 街道旅の 無事願う時
浦和宿
 たのしみは ケヤキ並木の その先に ビル現れて いま思う時
 たのしみは 庫裏に隠れた 天井絵 彫刻見つけ シャッター押す時
 たのしみは 歩道に置かれた 彫像に 宿場のくらし 眼に映る時

 「声に出して読みたい日本語」と言う言葉を聞いた、橘曙覧の独楽吟である。

独楽吟   
橘曙覧(たちばな あけみ)
               福井の人。江戸末期の歌人・国学者。

     橘曙覧の「独楽吟」とは「たのしみは」で始まって「・・・とき」で終わる形式でよんだ和歌のことです。
     曙覧の生活や家族の幸せ、学問への態度などがよみ込まれています。

     曙覧の52の作品の中で一番好きな和歌は
 
たのしみは 朝おきいでて 昨日まで 無(なか)りし花の 咲ける見る時