今年の紅葉を訪ねる旅は日本百名山青森の岩木山八甲田山に登ってきました。
10月4日(日) 岩木山
百名山(青森)の紅葉を訪ねて・・岩木山・・
雲を被った山々、10月4日(日)岩木山の頂上は雪・・10月5日(月)八甲田連峰は小雨が・・どちらも風が強かった。

新青森の駅に着くとパラパラと雨が落ちてきた。新青森で改札を出るお客は少ないようだ。青森の空は明るいが今日の目的地、岩木山の方角は厚い雲がかかっている。遠くに見える岩木山の裾野は富士山に似て美しい姿を見せていたが、山頂は雲に隠れていた。
登山口に向かう道路(アップルロードの終点近く?)の両側には収穫間近のリンゴが赤くたわわに枝にぶら下がっている。
スカイラインを登りつめた八合目は薄い霧の中・・西の明るい所に白神山地の峰々が見える、日本海もキラキラと光っていた。
スタート 13時20分 → ゴール 16時00分
 

駅でのお出迎え 出発です・・ 案内板は・・ 登山路・道標 紅葉は・・ 冬枯れです

山の天候の変化は早い。登山の身支度をしている短い間に靄がかかり、細かい雨が降り始める。一面、白い世界である。八合目からの急登に、前日までの豪雨で登山道はぬかるみ歩きづらい先は見えない。紅葉は終わり?木々の枝には葉は付いていない。ナナカマドの赤い実だけが目につく。樹林帯を抜けると、岩木山神社からの登山道と合流し、九合目の非難小屋に着く、雨は霙となる。

九合目 岩木山神社から 先は見えない ナナカマド
頂上で
頂上の三角点

風も強く踏ん張っいないと立っているのが辛い。「上は雪で寒いよ」下山してくる人の言葉どおりであった。九合目からは岩場の急登となる。

ストックをたたみ滑る岩と強い風に四つん這いで登る。九合目から30分で真白な世界・・頂上(1625m)に辿り着く。

単独峰からの360度の展望は残念ながらガイドさんの説明のによる想像の世界となった。細かい雪が頬に刺さる。

晴れていれば360度の展望、絶景が眺められただろうが、こればかりは時の運・・じっとしていると寒さが沁みてくる。奥宮に旅の安全を祈願する。尾根、頂上からの火口急斜面は白一色・・先はまったく見えない。

奥宮の鳥居
写すのはここが限界
三角点にて 下山です・・ 注意深く下る 九合目下のダケカンバ

ストックをザックに括り付け、下山の準備をする。下山は登るよりも気を使った。急斜面に滑る岩、強風にあおられ杭につかまりながらの歩きの下山、崖下が見えないだけに恐怖感はない。九号目から下は樹林帯となり、風の影響も受けず楽な下山なった。予定の時間に八合目に到着・・着替えて雨具をしまう。薄くなった雲に太陽の影が見える。登るときに見えた白神山地と日本海が明るく照らされていた。

酸ヶ湯温泉旅館 宿のお出迎え・・ 名物・・ 二階の廊下・・ UFOではありません お部屋・・

今日の宿は酸ヶ湯温泉である。岩木山からはバスで約2時間の行程・・途中、紅葉の名所城ヶ倉大橋は夕闇の中だった。

ホテルの洋室・ベットの部屋にとまり慣れた旅人には磨かれた板の廊下、迷路のような部屋までの階段と廊下、電球、畳の部屋に布団、茶筒・急須、茶碗が置かれた座卓・・一昔前にタイムスリップしたような感覚を覚えた。

浴衣にタオル、名物は混浴「千人風呂」で、総ヒバ造りの体育館のような巨大な建物の中に、大きな浴槽が2つ(「熱の湯」、「四分六分の湯」)と打たせ湯(湯滝)がある。千人風呂と玉の湯でゆっくりと温まる。千人風呂は混浴だが、女性専用時間がありこの時間は中高年の男性ばかり・・だった。



10月5日(月) 八甲田山  百名山(青森)の紅葉を訪ねて・・八甲田連峰・・

登山の朝は早い・・7時15分に宿前に集合。
判分けとガイドさんの紹介、コースの説明と時間、山歩きの諸注意、ストレッチをしてのスタートした。

宿の脇がすぐ登山道である。
いきなりブナ林の中の急登である。相変わらず登山道はぬかるんでいる。
青空が広がっている。遠くの山の頂上には雲がかかっていた。
木々の間から酸ヶ湯温泉の建物、駐車場、南八甲田の山並みをブナの木と楓の紅葉の間から眺めることが出来た。ブナの実(殻)、トドマツの種が落ちている。

八甲田を知り尽くした、ベテランガイド(テレビ番組の「日本百名山・八甲田」の案内役)さんの説明での登山となった。

全山紅葉
方角を変えると
木々の間から ブナの原生林
カエデ
酸ヶ湯温泉と
南八甲田

登山道はここもぬかるんでいた。二日前までは山には入れなかったとの事・・我々は運が良かったのかな・・長い木の階段とぬかるみの登山道を進む。今年は紅葉は早く、キノコの出るのも早く、この山にはほとんどなくもっとしたが最盛期との事の話だった。

それでも案内をしながら、数種類のキノコを見つけ説明してくれた。我々の目では見つからない。ナナカマド、カエデの黄・橙、赤が緑の中に映える。ブナの幹から積雪の量の見方を教えてもらった。相当の量の雪が積もることを目で知った。


秋色
オオカメノキ:うさぎ
(新芽と花芽)

ぬかるんだ登山道

湿原への登り
下毛無岱湿原 シャクナゲ

樹林帯の目の前が開け、明るくなると下毛無岱(しもけなしたい)(1050m)の湿原に入る。草紅葉を池塘、ところどころの紅葉とトドマツの世界である。ガイドさんの話では今年は一週間ほど紅葉も早くピークを過ぎたと・・遠くに見える南八甲田連峰と目の前の大岳の裾野と湿原の風景は一見の価値はある。所々の名残の紅葉に殺風景だが湿地帯の広さが、雄大な風景を支えているようにも見える。樹林他の中を一直線に続く、280段の木の階段を登ると、上毛無岱(かみかなしたい)(1200m)の湿地帯に入る。ガイドさんに280段の階段の途中での撮影スポットを教えてもらう。振り返ると絶景が広がっていた。

湿原 木道と池塘 カラフルな・・ 上毛無岱へ 池塘 湿原と裾野

一時の撮影タイムである。標高が高い分、紅葉のピークも早い。木道の休憩場所で最盛期にガイドさんが撮った写真を見せてもらう。素晴らしいの一言であった。夏の花の後の実と紅葉の名残を眺めながら大岳への登山道に入る。靄が濃くりなり、視界も聞かなくなる。下山してくる人達は「上は雨で風が強く寒いよ」と教えてくれる。

上毛無岱からの展望 夏の名残 池塘 イソツツジ 山は霧・・ ナナカマド

雨が降り始め(雲の中)雨具を着てトドマツの樹林帯の中を大岳避難小屋(1430m)まで登り、トイレと小休止、装備(インナーを一枚着こむ)を整える。大岳山頂(1585m)までは30分ほどの登りである。途中、風の強い所がある・・どこの山でもそうだが、風の通り道があるのかな?と思う。頂上は風が強く雲の中・・見通しが聞かない中、360度の展望の話(山岳ガイド)を聞く、イメージの世界へと・・

ツルリンドウ ガイドさん コケ 大岳・三角点 どこかで見たポーズ 大岳避難小屋

下山は頂上を目指すたくさんの登山者との譲り合いで時間がかかった。ほとんどが「頑張れ!中高年登山隊」である。

登りと同じぐらいの時間をかけ避難小屋に到着。あいにくの天候で中は混雑しており小屋の中には入れず、雨の止み間・・外のベンチで昼食(宿のおにぎり)を摂る。おにぎりが美味しい・・どこでもお米の質が良くなり冷たくても美味しく食べられる。

頂上から・・ 井戸岳案内板
がんばって・・

赤倉岳頂上標識
赤倉岳奥宮 尾根をトラバース

昼食後は避難小屋から井戸岳(1551m)、赤倉岳(1548m)赤倉岳噴火口までの尾根の縦走とトラバースである。視界は相変わらずきかない・・杭とロープが頼りである。尾根のしたの断崖は25万年前の噴火の跡である。噴火口、爆裂壁は靄(雲)の中を覗くが、白の世界・・100m近くはあると言う噴火口も実感として深さを感じる事は無い。赤倉岳噴火口まで来ると田茂萢(たもやち)湿原への下りへと入る。

赤倉岳案内板 田茂萢・ナナカマド 過密です・・ 説明を聞く 田茂萢の秋 青森市内と陸奥湾

背の高いクマザサとトドマツ、ナナカマドの樹林帯である。水滴を付けたナナカマドの赤い実が可愛い。田茂萢(たもやち)湿原の木道を歩く前方に綺麗な円錐形の前山が見えてくる。スキーとゴルフ場の山ではあるが「1902年(明治35年)1月に、日本陸軍歩兵第青森市街から八甲田山田代新湯に向かう雪中行軍の途中で遭難した世界最大級の山岳遭難事故の場所でもある。210名中199名が死亡(うち6は救出後死亡)するという、日本の冬季軍事訓練における最も多くの死傷者が発生した場所でもある」とガイドさんの話を聞く。現役の頃ステップアップ研修で取り上げられた「現場のリーダーのあり方」の教材でもあり、興味深く聞く。
しばらくのアップダウンを歩くと、遊歩道も木道から整備された道に変わる。ロープウェイの案内のアナウンスが聞こえる。

登山後の風呂、特に温泉は嬉しい・・千人風呂と玉の湯で汗を流し、ゆっくりと温まる。温泉の効用か・・疲れも取れたような気がした。
今はほとんどない酒類販売の自販機で缶ビールを買い、喉を潤す。新青森まではバスで1時間余り、途中、岩木山展望台(バス停)があったが、今日も頂上には雲がかかっていた。



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Blowin' in the Wind 2015

                 
        


                                    2015. 10. 4~ 5


      2015.10  百名山(青森)の紅葉を訪ねて・・二座を歩く・・